沖縄レンタカーPROブログ

国営沖縄記念公園を探検 ~その3~ 【ドライブ】

2015年03月21日

 




さて、国営沖縄記念公園の隠れた穴場スポットをご紹介するのも3回目ですね。
今回がいよいよ最終回です。


皆さんは「バンコの森」と、「みどりの相談所 植物管理センター」という施設をご存知ですか?
恥ずかしながらPROはまったく知りませんでした。


有名な「美ら海水族館」や「海洋文化館」等は中央ゲートからが最寄りで一番賑わいのあるエリアなのですが、この「バンコの森」と「みどりの相談所 植物管理センター」は公園敷地内のずーっと南端、港側口ゲートに近い場所にあります。

正直、PROがお邪魔したこの日もお客様は人っ子一人いませんでした f(^^;
それだけ、公園内では隠れた(隠れすぎっ!)スポットなので、知っている人は相当の“海洋博公園ツウ” ですな。



沖縄レンタカー 等、お車を来られる場合には、中央ゲートに車を停めると相当歩きますので、「バンコの森」や「みどりの相談所植物管理センター」だけが目的であれば【P1(1番駐車場)】に停めると良いでしょう。

「美ら海水族館」などの有名どころに加えて ...という場合には、通常通り中央ゲート近くの【P3(3番駐車場)】、【P5(5番駐車場)】に停めて、ウォーキングを楽しむつもりで移動してください。
国営沖縄記念公園 駐車場情報






それでは、まず最初に「バンコの森」。

“バンコ” というのは八重山(石垣島など)の鳩間島の言葉で、“(夏などに)風通しの良い木陰や木の上に板場を作り、昼寝や情報交換をして憩うた場所” を指す単語。

この「バンコの森」も文字通り木々がほどよく茂り、子供達が夏でも涼しく遊べるスポットになっています。(まぁ、子供はどうせ走り回るから汗をかくのでしょうけれど...w)


森(広場?)の中心には小さな小屋があり、そこを中心に木製の工夫に富んだ歩道が展開されており、さながら“ぷち” フィールドアスレチック的な要素も魅力的でした。


また、小屋の中は昔ながらの玩具や工作も楽しめ、活動的な遊びよりもちょっと文化的なエッセンスも施されていましたよ。



  



下の写真。これなんでしょう?

PROの浅はかな知識からの検索で恐縮ですが、インドネシアとかマレーシアあたりの竹製の木琴のような楽器だと思いますが...。

とか言って、単なる水鉄砲とかだったりして... f(^^;


フィールドアスレチック的なコースも、傾斜は緩やかだし、大きくバランスを失う事もなさそうな簡易なヤツなので、小さなお子さんでも安心して利用できそうですね♪





  



続いては、「みどりの相談所 植物管理センター」です。
名称から“植物を管理する” のは分かるのですが、一般ピーポーには“植物を管理する” ということ自体が想像できませんよね。

いったい何をするところなんでしょう?


公式HPによると...
『熱帯・亜熱帯植物を活用した都市緑化技術の普及啓発を図るための中核施設として、また、都市緑化に関する様々な情報サービスを行う場等として整備されています。

また、みどりの相談所(館内)にはラン類の培養増殖の過程が見られる無菌操作室、緑に関する講演、講習会等が行われる視聴覚室及びどなたでも気軽に利用できる図書室等があります。

その他、グリーンショック60、ワープドーム等遊びながら植物の学習ができる設備や、植物を身近に感じて触れて、体験できる植物のクラフト作りも毎日開催しています。』

...と紹介されています。


ま、とにかく入ってみましょう!








入ってまず最初の感想は、“うゎ、メチャきれい!” 。
公式HPにあるとおり、一発目の印象は図書館ですね。


図書館は当然静かなんでしょうけど、こちらはそもそもお客さんがいなくて静かですw

でも、PROが恐る恐る階段を下りていくと、目があったスタッフさん皆さんとても気さくに“こんにちわ~” と声をかけてくれました。

静寂過ぎてとてもキンチョーしていたところに、フレンドリーに声を掛けていただいたので、かなりリラックスできました。
ありがとうございます♪






階段を下りてすぐに美しいランがお出迎え。

昔は花を愛でる感性もありませんでしたが、最近は美しいと思えるようになった自分にちょっと驚きです。
嬉しくもあり、(歳とったのかと)哀しくもありw






このランの鑑賞ケースの後ろになにやら“お堅い” 名前のガラス張りの部屋が...。

なになに、「無菌操作室」?

案内板をそのまま読むと、
『植物から組織の一部(生長点など)を摘出したり、あるいは培養して肥大した組織を分割し、移植するなどの作業を行う』お部屋との事。


ようするに植物の研究には非常にデリケートな環境が必要だという事ですね。



  



下の写真でご覧いただけるように、施術の前後、経過段階でもかなり厳重な管理が必要みたいですね。

たくさんのサンプルと、来場者のために分かりやすい展示もなされていました。


文系のPROには理科的な事はさっぱり分かりませんが、拝見させていただいた展示のスケールの大きさだけでも誰も知らないこの場所で、日々尊い研究に携わっている方達がいるんだなぁ ...と感心しちゃいました。



  



一般ピーポーの私達は、世界各地でいろいろな動物が絶滅の危機に瀕しているというニュースをTVや新聞などで目にしますが、実は植物も深刻な状況で、特に美しいながらもとてもデリケートな環境でしか生育しないラン類は、とても厳しい状況にあるそうです。(※一方で新しい品種も改良により誕生しているとの事)


この「みどりの相談所 植物管理センター」では絶滅の危機に直面しているランをはじめとする南西諸島特有の植物の種の保存に取り組んでいる他、強い体質に改善する研究に向かい合っているそうです。


観光客の皆さんは日頃のルーティンから離れてリフレッシュしに来沖いただいているので無理にとは言いませんが、PROはできれば地元のウチナーンチュだけでも南西諸島の大事な種の保全のために頑張っている人達に意識を向ける、こういう施設が存在している事に目を向けて欲しいなと思いました。


ま、あまり騒がしくなって研究に支障が出ては本末転倒ですが、生まれ島の風土を知る、動植物を知る、それを守る人たちがいる、そういうのをちょっとだけ覗きに来ませんか?

そうやってこそ沖縄に愛情が持てるんじゃないかなぁ。










このページのTOPへ