2012年03月11日
勝連半島から伸びる海中道路。海中とは名ばかりと評する観光客の方々も多いが平面上の“中”という事でご勘弁をw
その海中道路の先には、平安座島、宮城島、伊計島、そして浜比嘉島の各離島が車で渡れるようになっています。
現在はうるま市という2005年に4市町が合併した市名で呼ばれていますが、平安座、宮城、伊計の3島は与那城町、浜比嘉島は勝連町に属していました。
私達が高校生だった頃、遠浅で干潮時にはとても泳げない西海岸の著名ビーチよりも、水量豊富で突然水深が深くなる伊計ビーチの方が人気で、原付バイクの2人乗り数台でテクテクとビーチパーティーにいった想い出があります。
今回やってきたのは海中道路を渡ると最初に足を踏み入れる平安座島。
こちらに沖縄の伝統的な古民家を再生したスパがあるというので見学のためやってきました。
経営はPHGというスパ事業を運営する会社。
南洋リゾートをイメージするスパではなく、敢えてこの沖縄風古民家のコンセプトでやっているようです。
近年、この沖縄風古民家の再生事業はけっこう活発になっているらしく、先日ネタ帳で紹介した本部町のちゃんやーさんも宿泊施設として再生されてますね。
私も個人的には近代的なリゾート建築物よりもこちらの方が好きです。
技術が発達するに従って、鉄筋コンクリートの住宅に変遷していく中、沖縄風の古民家の数はどんどん減ってきています。
文明の利器がそこにあればその方向に進んでしまうのは致し方のないことかもしれません。
沖縄風古民家の所有者もこれを残したいという希望を持ちながらも実際の居住空間は新しい様式に移ってしまい、古民家のほとんどは壊さないまでも空き家化している現状です。
家というのは人が住まないとどんどん老朽化してしまうもの。そういう事情の中では宿泊施設、食事施設、またスパ施設等で人間が常時使用している方が維持の面でも有効かと思います。
古民家の中には“とーとーめー(仏壇)”をそのまま残しているところも多く、催事の時には休業して所有者にご利用いただいてしっかり共存を図っているようですよ。
このように古民家の所有者の都合と事業者の思惑がうまくマッチングできている事例として広がりを見せてほしいですね。
私が訪れたこの日は沖縄レンタカーはほとんど停まっておらず、予約も入っていないとの事でした。
これからこういう観光素材がもっと注目されて、駐車場が足りないほど観光レンタカーがやってくるといいと思います。