2012年06月19日
最近はいろいろと創意工夫がなされた沖縄そば屋さんが多いですね。
今日ご紹介するそば屋さんもかなり凝っているお店ですよ。
浦添市の安波茶にある「新風そば」は浦添市役所のすぐ目の前。
2011年5月のオープンとの事でまだ1年ちょっとの若いお店さんです。
PROの抱く浦添市のイメージは、県都那覇の隣にあるため近年急速に人口が増えている発展著しい街。
故になにもかもがスタンダード化していて、歴史的建造物や観光施設、グルメスポット、エンタメスポット等、強力なアイキャッチは少し乏しいイメージです。
まぁ、PROの浦添評はおいといて沖縄そばのお話。
そんな浦添でもパイプラインにある「髙江洲そば」は有名ですが、その「髙江洲そば」のライバルにもなりうるポテンシャルを秘めているとの口コミで今回お邪魔してみました。
おそばのメニューラインナップは以下のとおり。
・店名と同じ 新風そば(みぃかじそば)
・あっさりそば
・ややこってりそば
・ゆし豆腐そば
・茶そば
・冷やしつけ麺(沖縄そばのカテゴリー?)
最近ではスープの濃淡はもちろん、ソーキ、軟骨ソーキ、三枚肉、中味 等々のっている具も多種にわたる風潮ですが、このお店では三枚肉の一点張りのようです。
なにやらこのあたりにこだわりが見られるのでしょうか...?
モチ&ツルの食感は従来の沖縄そばにはないものでした
左から 塩、タレ、スモーク
左から 塩、タレ、スモーク
今回いただいたのは、店名と同じ「新風そば」。
きっとこのお店の看板メニューだはず。
まずはスープ。
最近流行りのさっぱり系カツオ出汁にお醤油のコクも加わった面白い味。
“さっぱり+コク” なんて相反した表現だと思われるかもしれませんが、実際そんな感じなんです。
有名な「天一ラーメン」に“こっさりスープ” っていうのがありますよね。
あれをPRO的には“あっさりめのこってりスープ” と解釈しているのですが、この新風そばのスープは“さっコクスープ(コクのあるさっぱりスープ)” とでもいう感じです。
続いて麺。
まず唇に触れてツルツルです。
それから口に入って噛みしめるとモチモチです。
お味は玉子麺風のラーメンっぽい感じですが、食感のこのツル&モチはおうどんみたいですねぇ。
ちょっと今までの沖縄そばとは味も食感も違います。でもスープには合ってます。
最後に具。三枚肉なんですが麺の上にのせているのではなく別皿で登場。
さらにこれは面白い。同じ三枚肉でも趣の違う三種類がでてきました。
メニューの開設によると、それぞれ “塩”、“タレ”、“スモーク(燻製)” との事。
従来の三枚肉だと“煮付け” が基本なのですが、いずれの三種もこれまでとは異なるスタイル。
お味の方も三種とも良い出来栄えで、三枚肉の油とすごく相性の良い調理法でした。
ただ、面と一緒に食べるよりも三枚肉単独で味わいたい完成度だったので、沖縄そばのアイテムとしては際立ちすぎかもしれませんw
お店は小規模のテナントビル1階の構え。それほど広くない店内ですが、効率的にカウンター席、テーブル席、座敷を配置しており意外と人数は入る感じです。
駐車スペースは4台ほどなので、お客様のキャパシティとはややアンバランスかな。
個人的には近隣に観光スポットがある訳でもなし、また店構えも沖縄風の趣に帰る部分もあるので沖縄レンタカーの観光客の誘客はむずかしいかもしれません。
しかし、食べてみればお味の方はご納得いただけるクオリティに十分達していると思いますので今後に期待したいです。
我が家はみんな麺好きなので今度は家族でお邪魔したいと思います♪