2014年03月24日
先日の八重瀬町港川漁港からの帰りしな、糸満市の「平和の礎」に立ち寄ってきました。
10年ぶりくらいかなぁ...。
この施設は1995年6月23日に建立されたもので、軍人、民間人の別を問わず、沖縄人、日本人、従軍させられた近隣のアジア人、そして当時は敵でもあったアメリカ人、すなわち“沖縄戦”で亡くなられたすべての人々の名前を刻んで、世界の恒久平和を願う場所です。
ちなみに、6月23日というのは太平洋戦争・沖縄戦の組織的戦闘が終結した日。
沖縄県では“慰霊の日”として条例で休日にも指定され、県民が「(前略)戦争による惨禍が再び起こることのないよう、人類普遍の願いである恒久の平和を希求するとともに戦没者の霊を慰める」日なんだな。
そして、1995年というのは太平洋戦争・沖縄戦が終結してから50周年にあたる日だったのである。
今は2014年だから来年はもう20年経つわけだ。
沖縄県民が亡くなられたご家族を慰霊するために訪れるのはもちろんだが、たくさんの本土からの観光客もわざわざ足を運んで手を合わせてくれます。
なかにはご自分のご家族のお名前を探して本土から来られる方々もきっといらっしゃるでしょう。
駐車場は沖縄 レンタカーがけっこうな数停まっています。
ホント、“わ”ナンバー多いですよ。
先程も触れたように、沖縄戦に関わるすべての方のお名前を刻んでいるので、色々な国の方々がここにやってきます。
上の写真のエリアは礎のイントロダクションとでもいいましょうか、自分の目的のお名前がどのあたりにあるのかを検索する場所です。
・もっとも多い沖縄県
・沖縄以外の都道府県別
・アメリカ
・韓国
・台湾
・北朝鮮
・イギリス
...から検索して目的の礎に向かいます。
この平和の礎のメインストリート的な中央道を進むと現れる広場と紺碧の海。
今日みたいにお天気の良い日は胸がすくような絶景で、どこまでが太平洋でどこからが東シナ海なのかどうでもよくなる気持ちになります。
今から約70年前。住民はこの岬に追い詰められて命を落としていったというのが信じられません。
あらためて人が人の命を奪う残酷さを戒め、そして今なおこの地球上で争いが絶えない愚かさを哀しく思います。
お! PROの母方のじっちゃんの名前を発見♪
この平和の礎は「県営平和祈念公園」と呼ばれる広大な敷地内にあり、併設で「沖縄平和祈念堂」、「沖縄県平和祈念資料館」という施設も園内にあります。
ともに平和に礎と同じく人気の施設ですので、お時間のある方は是非ご覧になってください。
また、礎の近くには沖縄県以外の本土やダバオといった外国の戦没者の慰霊塔が集まる丘もあります。
ここも見晴らしの良い眺望ですので他府県の戦没者の心を癒してくれている事でしょう。