沖縄レンタカーPROブログ

沖縄の回転寿司 【グルメ】

2015年07月25日

 




今回もスポット紹介ではなく沖縄の文化? ...というよりもトレンド的なもの語ってみたいと思います。


前回の「マンガ喫茶」に続いてご紹介するのは「回転寿司」。
ヤマトとはちょっと違う沖縄の回転寿司事情です。



食文化が違うウチナーンチュもやっぱりお寿司は大好き。
安くて親しみやすい「回転寿司」は、ここ沖縄でも一般大衆への浸透に一役買いました。

とはいうものの、ここ数年の新規オープン店と閉店の状況を見ていると、お店の特徴と立地エリアにおける“勝ち組”と“負け組”でPROの独断と偏見からなる傾向を感じています。






まず、お店をクラスター分けしてみましょう。
①「まぐろ問屋 ◯◯◯もん」‥回転寿司としてはお値段はややお高め、クオリティも高め
②「廻鮮寿司 ◯(漢字一文字)」‥回転寿司としてはお値段はややお高め、クオリティはフツー
③「◯◯◯回転寿司市場」‥お値段はお手ごろ感、クオリティはフツーの下
④大手全国チェーン「◯◯(ひらがな二文字)寿司」‥お値段爆安、クオリティは残念


①のお寿司屋さんは那覇市内に3店舗、中部エリア(うるま市)に1店舗、北部エリア(名護市)に1店舗を展開しています。

うるま市と名護市の店舗の評判は聞かないのですが、那覇の3店舗については毎日多くのお客様で賑わっているようです。


②は、もともと宅配専門業者が回転寿司に社業拡大したのですが、現在沖縄でもっとも消費者人口が集積しているエリアの一つである“那覇新都心”では振るわず撤退。
小禄エリアや真和志エリア、豊見城エリアといった中心から離れたベッドタウンエリアに拠点を移しています。


③は那覇(新都心)、北谷町の美浜エリア、沖縄市の泡瀬と池原にそれぞれ1店舗づつ展開。
今回、写真でも利用させていただいたお店はここの那覇新都心店で、ご覧のとおりランチタイムど真ん中でもお客様は疎らで廻っているお皿も疎ら (TΛT)
一方、北谷美浜店はランチ、ディナーともに賑わっていてお待ちいただくこともしばしばです。
沖縄市の2店舗についてはちょっと評判は耳に入ってきません。


④は急速拡大中。現在は糸満市、南風原町、北谷町、うるま市 の4店舗ですが、近々人口増加中の中城村南上原エリアにもオープン予定です。
県都那覇を避け、ベッドタウンを狙って展開。味はともかく安さがウリのファストフード的な回転寿司です。

一度、北谷の店舗を利用したことがあるのですが、待ち時間60分の超満員。
今ヤマトの方で主流になっている人気チェーン店の活況ぶりにただ驚くばかりでした。



  




さて、続いてエリアで見ていると。

◯那覇で“勝ち組”と断言できるのは①だけかな?
②は激戦区新都心を撤退してもう近隣市町にさしかかるような場所でしか展開できていません。
③新都心でなんとか頑張っていますが、廻っている皿が少ない回転寿司はもう防戦一方というイメージです。


◯中部、特に北谷エリアの③と④は大盛況です。 が!
客層の大部分を占めているのは米軍基地の軍人さんと、台湾や韓国からの外国人観光客です。
(いずれの回転寿司店もけっこうなキャパの駐車場を完備しているので、沖縄 レンタカー の観光客でも問題なく受入れ可能です。)
地元客ももちろんいますが、フォーリン・ランゲッジがぶんぶん飛び交っています。
④は大学生っぽい若者も多いですね。






こうみると、仮説として激戦区である那覇新都心では①のような【プライス(高)/クオリティ(高)】のようなお寿司の品質にもこだわりを持ったお店が支持を得ているのではないか?
泊から新都心にかけてヤマトからの移住者、赴任者が多いといわれているので、“安かろう...”では通用しないのかもしれません。
特にお寿司なんかはヤマトではソウル・フードと捉えてもおかしくないはずですからね。


一方、中部のようにマーケットに米軍関係者が多く混在しているエリアでは、“安いモノ”を“大量”に消費したいクラスターが多いと思われます。
誰もが“良質”なモノを好みはしますが、異国の食文化の“匠の味”と“酢飯+食材”の違いは、コスト・パフォーマンスの前では霞んでしまっちゃうのでしょう。



  



ここまでの文脈だと、まるで“米軍人や外国人観光客は寿司の味を分からない”とでも言ってるような流れですが、ではウチナーンチュはどうなの? と聞かれたら、実はウチナーンチュも“日本の味”の事をそんなに分かっている訳でもありません。


②、③、④が那覇のベッドタウンのように大部分がウチナーンチュで占められているエリアでいずれもも成り立っているのは、“こだわり”の客層と“お値段重視”の客層が適度に混在しているから。

米軍人や外国人観光客よりは味を理解できていても、安い品質でもそれなりに満足できるマーケットが間違いなく存在しているのです。


同じ沖縄の中でもヤマトゥンチュ、ウチナーンチュ、米軍人、外国人観光客といった文化、慣習、トレンドが違う人種が混ざり合っているので、「回転寿司」のような一般大衆向けのコンテンツであっても受け入れられ方に違いがあるっていうのが面白いなぁ ...て思います。






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