Little Greek Kitchen @伊計島 【カフェ・バー】
2015年07月10日
6月19日(金)に知人のパメラがギリシャ料理のカフェをオープンしたので、このところ伊計島に行く機会が増えました。
高校、大学時代によくビーチパーティーで訪れていた伊計島ですが、今では年に1回お邪魔するかしないかの寂しい頻度です。
PROの済む宜野湾市からは、クルマで1時間ほどの道のり。
北中城村の渡久地の坂を下りて、県総合運動公園前のアワセベイストリートをブッ飛ばし、世界遺産「勝連城跡」をチラ見して、海中道路を通った後は“ハナリ” の島々を経てやっと到着です。
最近では古宇利島の大橋に注目が集まっていますが、この赤く力強い伊計大橋もやっぱり美しい。
遠いような近いような微妙な距離感ですが、クルマで行ける魅惑の離島「伊計島」です。
前述のとおり、この“イチハナリ(伊計島の地元の呼び名。一番離れている島という意味)”に行くには、途中いろいろな景色を楽しむことができます。
史跡「勝連城跡」はもちろん、海中道路の途中には浜比嘉大橋で渡れる「浜比嘉島」もナイスな島。古い沖縄の民家が多く残り、美しいビーチもありますよ。
平安座島には「沖縄石油基地」や「平宮護岸アート」も見られます。
伊計島に着いて道なりに進み、伊計ビーチを過ぎた最初の分かれ道に「Little Greek Kicthen」の誘導看板が出現。
集落に足を踏み入れると地域の生活感満載で、目の前の木陰でさえ趣深く感じます。
オブジェ的なものも地域の人が大事に保存しているのが伺え、「ウスメーハーメー(じいさん、ばあさん)」や「シーシ(獅子?)」といった変わった形状の石も目に留まりました。
また、「伊計勇士之塔」という沖縄戦の犠牲者を鎮魂する碑があり、東海岸は上陸地ではなかったので比較的被害は少なかったと聞いていましたが、ここにも戦争の傷跡がしっかりと刻まれています。
パメラの「Little Greek Kitchen」は古い貨物コンテナ再利用したエコ・カフェ。
2つのコンテナをくっつけて作ったいわゆる“ニコイチ” です。(イメージ悪い?w)
床も廃材を敷き詰めて研磨したもので、ハンドメイドの味わいがします。
導線は細いのですが、カフェの周りは十分な空きスペースが拡がっていて、沖縄 レンタカー の観光客でも駐車スペースに困ることはありません。
標高が低く、風を遮蔽するモノ少ない島なので、海に近いパメラのカフェは夏場でも自然の風が吹き込んできます。
ただ、パメラ自身は火を使う仕事なのでキッチン周りは地獄みたい...。
やっぱりクーラーは必要じゃないかしらw
今は人に預けている山羊や、アパートにいる鶏の飼育エリアも作る予定で、お店はまだまだβ版ですが、これからいろいろと機能が充実していく事でしょう。
さて、今回いただいたランチメニューはというと...、
アミューズ(まぁ、先附みたいなもん)はオリーヴオイルとドゥカをつけていただきます。
ドゥカというのは木の実を砕いたエジプトのパウダーだそうです。
フライパンで炒っているのかとても香ばしい味わいが気に入りました。
続いて、
グリーク・サラダとタペナデというペーストを塗ったカナッペ。
パメラ自家製のフェタ・チーズは先程紹介した山羊の乳から作られます。
塩味が強くそんなにドレッシングをかけなくてもチーズの味だけで生野菜がすすみますよ。
南フランスの「タプナード」というアンチョビやオリーヴ、にんにくから作られたペーストがありますが、パメラは「タプナデ」はスペインかイタリアの料理と言っていたので、「タプナード」がスペインかイタリアで少しアレンジされたものかと思います。内容はほぼほぼ一緒です。
ヨーロッパは地続きで人の移動が活発ですから、ルーツが同じ料理というのはたくさんあるのでしょうね。
それとも「タプナード」は英語読みで、フランス語が「タプナデ」というのも考えられるかも。
いよいよメインはギリシャのスブラキ(パン)。
今日はスパイシー・グリルド・チキンをのせて、ジャジキという酸味の強いヨーグルトソースをかけていただきました。
上にのせるタンパク質は、チキンでもポークでもビーフでもOK。ラムでも美味しいそうですよ♪
デザートはギリシャ風? のコーヒーフラッペ。
日本人がイメージするかき氷風のシャリシャリしたヤツではありません。
“キンキン” に冷やした甘めのコーヒーで、且つイタリアのカプチーノのように上で泡が蓋をしています。(この泡も冷たくて美味しい♪)
普段はもっとボリュームや品数も多く、概ね@2,000円のコースが一般的なのですが、現在食事に気を遣っているPRO用にお手軽ラインナップの@1,000円でアレンジしてくれました。
(それでも満腹で動けないんですけど...w)
東京などの都会であればいろいろな国の料理が食べられるはずで、ギリシャ料理ももちろんその一つでしょう。
だけどコンクリートジャングルではなく、ギリシャと同じように青い空と海が出迎えてくれる環境でいただく料理は、都会で食べるものとは違う味になる筈ですよ。
東海岸をドライブの際はぜひお立ち寄りいただきたいおススメのお店です。
さて、帰りの“タカハナリ(宮城島の地元の呼び名。標高が高い島という意味)” は新しい整備された道ではなく、島の険しい高台の道を通りました。
高台だけになかなかの絶景が望めるんですよ。
高台の地は収穫後のようで何を育てているのか分かりませんが、畑が果てしなく広がっています。
「シヌグ堂パンタ」という景勝地があり「高離節(タカハナリブシ)」の歌碑も傍に建立されてました。 ここからの景色には沖縄らしい青と緑と赤が見渡せて、時間を忘れてしまいそうです。
〒沖縄県うるま市与那城伊計
TEL 080-8566-0802 不定休
※まだGoogle MAP に登録されていないようです。
ご近所のペンションをマークします。そこまで行けばすぐ分かりますよ。